日本語支援ボランティア養成講座 Inつるぎ

公開日 2023.07.17

現在約90の国や地域から7,300人を超える外国人住民の皆さんがこの徳島で暮らしています。少子高齢化による人手不足と新型コロナ感染症の感染者数の減少に伴い、外国人の受け入れは徳島県西部でも増加しています。彼らが、この徳島で、安心して過ごすための第1歩は、心のより所となる日本語教室の存在と、何と言っても「言葉」ではないでしょうか。

徳島県では、彼らが、この徳島で、安心して生活することができるよう、県下に日本語教室を開講していますが、TOPIAでは、県の委託を受け、必要な日本語の支援や教え方のポイントを研修し、講座受講後は、ボランティアとして地域日本語教室等で活動してもらえるよう、日本語支援ボランティアの養成講座を開催しています。

今年度は、美馬郡のつるぎ町多文化共生を考える会「ともに」に協力いただき、講座を開催いたしました。

日時

令和5年5月13日、6月10日、17日、25日、7月1日、8日
※全10:00~16:00 つるぎ町農業改善センタ-にて
※6日25日のみ:実地研修 阿波国際交流協会日本語教室にて

受講者

11名

講座感想

  • ちょうど外国人生徒に日本語を教えることになって、教材、教える方法、進路がすべてわからなくて困っていたところ、この養成講座に出会ってすごく助かりました。また機会があったら教えてください。これから日々の授業で先生方に教えてもらった方法を生かしたいです。心から感謝申しあげます。
  • 60才を超えて毎週土曜日に終日勉強するなんて、体力的にも気力的にも自分にできるかなあと不安でしたが、講座内容の素晴らしさと、一緒に挑戦している講座仲間の絆のようなもののおかげで何とかやり終えることができて、達成感でいっぱいです。使い方がわかりにくく遠ざけていた「みんなの日本語」の素晴らしさもわかって自分たちの教室にも生かしていきたいです。
  • 正直なところ、講座内容を十分に理解できていませんが、外国人の方に寄り添うということはできるので、「ともに」のメンバーとして活動を始めたいと思います。いいきっかけを作ってくださりありがとうございました。
  • 日本語の難しさを今更ながら再確認しました。日本語教室での学習者の難しさが少し理解できたかなと思い、これからわかりやすい指導を考えていきたいと思いました。
  • このような講座に参加できたことがとてもありがたかった。日々、手探り状態で教えていたので、「みんなの日本語」を使っての指導も視野に入れることができた。学習者の習熟度に合わせていずれ実施できたら・・・と思った。
  • 日本語の構造を知り、”なるほど!”と思うことがたくさんありました。私自身の母国語への鈍感さに反省させられることもあり、日本語の美しさや指導する上での難しさを感じながら講座に参加しておりました。この講座に参加させていただき、とてもありがたく思っています。
講座の様子
講座の様子

実地研修感想

  • 初めての経験で緊張しましたが諸外国の方々との交流により、日本語支援ボランティアの大切さを実感しました。
  • 初めて外国の方と交流します。緊張感がありました。ペアの先生の接し方と使う資料、教材の準備、驚きました。そして相手からの話題の引き出し方と聞く姿が勉強になりました。
  • 阿波市の大人数の学習者の皆さんのパワーを感じた実地研修でした。時間配分も何とか予定通りできて、短いながらも有意義な研修でした。ボランティアも複数参加されていて住民意識の高さを感じました。今後もこのような形で日本語教室同士が交流できたらなあと思いました。
  • 「日本語は難しいですね。」と、アジア圏の保護者によく言われていました。周囲は日本語ばかりの社会の中で大変だったのだと思います。自分自身も上海で居た頃、初め日本人社会の中だけで生活していました。一歩外に出ると全くコミュニケーションがとれず不安を感じた事もありました。
    習った中国語が通じた時の楽しさ、相手も自分も笑顔になった時のうれしさを、少しずつでもここで実現できたらと思います。よろしくお願いします。
講座の様子
講座の様子