コミュニティ通訳研修を開催しました

公開日 2022.03.22

更新日 2022.03.22

日時

令和4年2月26日(土) 13:00~16:00

場所

Web会議システム「Zoom」

内容

第一部

在住外国人講師による発表
講 師:チャ ゼジョン 氏

第二部

講演及びワークショップ
講 師:医療通訳研究会(MEDINT)代表 村松 紀子 氏
演 題:こんなときどうする~ 事例で学ぶコミュニティ通訳

第一部では、チャ氏が家族6人で日本に来日し、「言葉の壁」や「文化の壁」にぶつかりながらも、家族と一緒に乗り越えてこられたという話から始まり、韓国では何よりも「家族愛」を大切にし、そして「情」が深い国と説明。現在は、日本語を流暢に話すチャ氏だが、「日本語を話せれば話せるほど、そして勉強すればするほど、問題の壁が高くなる」と感じるとのこと。来日当時3歳だったお子様が、今では11歳になり、国籍は韓国、考え方は日本人なので、家族の中では二つの文化が存在しており、悩むこともあるが、前向きに考えていると語っていた。

第二部では、松村氏が「コミュニティ通訳」への理解、そして、コミュニティ通訳者として利用者に対して、理解してもらえるよう通訳時の配慮及びプライバシーや感情の尊重など様々な配慮をしなければいけないと講演。ワークショップでは、コミュニティ通訳と他の通訳(エンターテイメント通訳、ビジネス通訳、外交通訳など)の違いを考え、「誰のために通訳をするか」、「何のために通訳するか」、「目的は何か」などをグループに分かれ話し合った。最後には、参加者たちは、コミュニティ通訳者の心の管理で、「言葉」は脳だけでなく、通訳者の心も通っているので、燃え尽きてしまわないためにセルフケアの必要性を学んだ。

参加者:21名