日本語支援ボランティアスキルアップ講座を開催しました

公開日 2019.01.22

更新日 2019.01.24

 平成30年11月10日(土)13時から徳島県国際交流協会会議室にて、迫田久美子先生広島大学特任教授・国立国語研究所客員教授)をお招きし、「学習者をその気にさせるクラスづくりを目指して」と題して、3時間半の講座を開催しました。

 迫田先生の日本語受講生に対する情熱的で、細やかな配慮を忘れない姿勢に参加者らも大いにエネルギーや勇気、自信を頂いたように思います。それぞれの日本語支援者が、それぞれの場所で益々がんばれる力をいただいた講座となりました。参加した日本語ボランティアの感想を紹介いたします。

 

美波多文化共生ネットワーク「ハーモニー」
代表 遊亀 美枝

 日本語教室がなかった美波町(海部郡)が文化庁の「地域日本語教育スタートアップ事業」を受けて、今年で3年目になります。おかげさまで「美波日本語教室」を開設することができ、日本語ボランティアの団体「ハーモニー」が中心となって運営しております。「学習者をその気にさせるクラスづくりを目指して」というこの講座のタイトルを見たとき、これはいい勉強になる!と思い、ハーモニーの仲間と共に3人で参加しました。

 直感は当たっていました。迫田久美子先生のお話は、元気で(声が大きい!)明るく、面白くて、分かりやすかったです。きっと先生の日本語教室もこんな感じなんだろうなと思いました。講座から得たことはたくさんありますが、いくつか紹介します。まず、「誤用を大切にする」ということ。誤用から学習者の学びの現状を知り、教師として対応に役立てることができるから。次に、学習者の立場に立って、それぞれの「ニーズを知る」ということ。学習者が望む日本語教師の条件として「柔軟性」「楽しい授業」「幅広い知識」がベスト3になった調査結果が興味深かったです。最後に、コミュニカティブ指導の方法をいくつか紹介してくれました。「インフォメーションギャップ」「ロールプレイ」「フィードバック」「有意味な場面、現実味」そして「シャドーイング」 等々。途中で、5名の様々な経験や立場の日本語教師の皆さんがビデオ出演して、それぞれにインタビューに答える様子を観ました。「これから日本語教師となる人へ一言」の中から私の心に残ったことを最後に書き添えます。迫田先生、TOPIAの皆様、有意義な講座をありがとうございました。これからの活動支援に生かしたいと思います。

心に残ったこと
  • 「言葉は心、心を大切に」
  • 「いつも好奇心を、アンテナを立てて」
  • 「引き出しをたくさん持って」
  • 「学習者も教師も楽しむ授業」
  • 「異文化交流は発想の転換(柔軟性)」